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一年の計とやらが元旦にあろうとなかろうと、心臓がとまらないかぎり年は明けるのです。無慈悲に。無造作に。無遠慮に。
すでに新年になり3週間が過ぎた今さら総括するのも鬼が泣き出すような話なのですが、それでも振り返っておかないと悪い流れを引きずりそうなので、いちおうまとめておきましょう。

 

2019年という年は、記憶にあるかぎり僕の人生で最も空虚な年でした。不幸とはいわないし、退屈ともいわないし、悲惨ともいわないけれど、とにかく空虚。
年間を通じて成し遂げたことがなにもないのです。象徴的なできごともなにもないのです。収入は成人して以来最も少なかったし、なにより体調の不安定さといったら自虐にもならないレベル。

それは僕のメインサイトを眺めるだけでも一目瞭然です。
一昨年の年末に満を持してフルリニューアルオープンして、さあ10代20代のころのように雑文を書き殴りまくる日々を取り戻すぞーなんて威勢よく拳を振り上げたのに、結局ほんの数回書いただけで開店休業状態なのですから笑止千万ですよ。

やはり体調が悪いとろくに仕事もできないし、仕事ができないとろくにお金も稼げないし、お金がないとろくに文化的体験もできないしで、書き記しておくことなんて全然思い浮かばないわけです。「なにもないんだ」ということを書くにしたって出家したわけでもないから限度がある。

そしてブログというのは習慣なので、書かないことが当たり前になってしまったが最後もう指は動かないし、そんな自分自身にも厭気が差すし、僕がもう少し若かったなら自己嫌悪をこじらせて蕎麦打ちにでも目覚めていたころかもしれません。
幸か不幸か、自分を嫌うほどの暇はなかったのでカレーを作りまくる程度で済んだんですけれども。

 

とはいえ、そんな空虚な日々のなかでも楽しいことは少なからずあるもので。
引きこもりゆえにというべきか、昨年は映像コンテンツと活字コンテンツを直近5年間でもかなり積極的に摂取した年だったように思います。だったらそれをブログに書き留めておけよ、という指摘は甘んじずに受け流すとして、いやまあ、今年こそはそういうのをここに書いていけたらなーとか思っているのさ。